今読んでいるところは、タングルウッドへ行きシャルル・ミュンシュにレッスンをうけ。
アメリカのジャズ文化に感心しているあたり。

まあ、それにしても無鉄砲な著者だ。
本場で西洋音楽を感じたいという動機でパリを目指す。
スクーターを借りて貨物船で旅立つのだ。
これが初めての海外旅行。それもたった一人とは心細い。
(スクーターは、マルセイユからパリへの足として利用。その後も著者の足として活躍)

ちなみにスクーターを借りる条件として、下記2点が一目でわかることが条件と提示された。
1.日本人であること
2.音楽家であること

そのため、著者はスクーターに日の丸をプリントし、ギターを担いだ姿でフランスを走ったのだ。スゴイ
そのおかげで、楽しい出会いもあったようだが。。。
フランスの指揮者コンクールが開催されることを知り、これに参加。
勉強期間が短いというのに、なんと優勝してしまうのです。

そんな彼のまさに「武者修行」をつづった随筆。
家族へ宛てた手紙もまじえ、とても楽しい読み物です。